研究課題/領域番号 |
10559004
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
橋本 毅彦 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (90237941)
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研究分担者 |
公文 俊平 国際大学, グローバルコミュニケーションセンター, センター長 (80012318)
岩崎 敬 株式会社 岩崎敬環境計画事務所, 主任研究員
村上 陽一郎 国際基督教大学, 文学部, 教授 (40012504)
糟谷 英一郎 山脇学園短期大学, 家政学部, 講師 (20224420)
林 春男 京都大学, 巨大災害研究センター, 教授 (20164949)
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キーワード | 安全 / 都市 / 免疫 / 復興 / 災害 / コミュニケーション / 社会教育 / ネットワーク |
研究概要 |
今年度には、トルコ、台湾、ギリシアの大地震、茨城県東海村の原子力施設事故、Y2K問題など、現代都市社会の脆弱さや危機の可能性を示す災害事故が重なった。本研究ではこれらの内、大都市イスタンブール近くで起きたトルコ地震の復興状況調査を平成11年10月末に、震源付近の都市、およびトルコ政府に対しおこなった。地震規模、都市の破壊程度などは、95年に起きた阪神淡路大震災と同等であるが、インターネットや携帯電話の普及といった情報環境は著しく進歩た。その結果、地震直後(テレビニュース報道までのあいだ)は通話は確保されていた地区もあり、不安の解消に大きな成果があった。インターネットも、被災地大学のサーバーを介した被害状況の公開、復旧段階での建築ノウハウの提供などに効果が見られた。回避不能な自然災害では、とりわけ被災後のコミュニケーション機能の重要性が明確となった。Y2K問題は現代社会の基盤に浸透しているネットワークとその危機管理に関する課題を明確にした。これらを含めて次年度に再度整理を行う。
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