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1998 年度 実績報告書

赤外線衛星搭載用中口径冷却シリコンカーバイド軽量鏡の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10559005
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

尾中 敬  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (30143358)

研究分担者 田辺 俊彦  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (90179812)
川田 光伸  宇宙科学研究所, 宇宙圏研究科, 助手 (50280558)
村上 浩  宇宙科学研究所, 宇宙圏研究科, 教授 (40135299)
河野 嗣男  東京都立科学技術大学, 工学部, 教授 (00161878)
キーワード冷却望遠鏡 / 赤外線 / 軽量鏡 / 衛星搭載機器 / シリコンカーバイド / スペース観測
研究概要

本年度は、160mmの試験鏡による6Kまでの冷却試験と、700mm鏡のブランク作成方法の検討と、冷却試験方法の検討を行なった。
まず、160mm鏡の冷却試験であるが、3回の測定を行ない、多孔質のSiCのコアにCVD SiCをコートしたものでは、全面にコートが必要であることを確認した。これは、バイメタル効果の軽減とともに、多孔質のSiC部分に研磨液などが入り込むと、冷却時にこの影響が顕著にみられたためである。侵入した箇所での変形量は0.6ミクロン程度にまで大きくなり、許容量を超えることがわかった。この影響は、ベーキングを行ない、研磨液を除去することにより、半分以下に抑えられることを再試験で確認したものの、完全な除去には至らなかった。このため、全面をコートする試験鏡を製作し、冷却試験を行なった。現在、この試験結果は解析中であるが、変形量は0.1ミクロン以下と見積られ、仕様を十分満たすものと考えられる。
これと平行して、鏡の支持方法の検討及び冷却試験も行なった。この結果、支持脚として検討しているインバーの低温での変形量が大きいことがわかり、現在、低温での熱サイクルを行ないながら製作する方法を検討し、試作を行なっている。
また、最終目標の700mmのSiCブランクについては、数回の試行ののち、焼成手順が確立された。今後は、CVD過程の検討に移る。また、700mm鏡の液体ヘリウム温度までの冷却試験方法の検討も進めている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] T.Onaka,et al.: "Telescope System of the Infrared Imaging Surveyor (IRIS)" Proc.of SPIE. 3354. 900-904 (1998)

  • [文献書誌] T.Onaka,et al.: "ISO-SWS Observations of the Time Variability of Oxygen-rich Mira Variables" Astrophys.Space Sci.255. 331-337 (1998)

  • [文献書誌] T.Onaka: "Interstellar Dust : what do dpace observations tell us?" Adv.Sp.Res.in press (1999)

  • [文献書誌] H.Murakami: "Japanese Infrared Survey Mission IRIS (ASTRO-F)" Proc.of SPIE. 3356. 471-477 (1998)

  • [文献書誌] T.Tanabe,et al.: "Extreme Infrared Stars Discovered in Magellanic Cloud Globular Clusters" Astrophys.Space Sci.255. 407-413 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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