研究課題/領域番号 |
10559018
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
小沢 慎治 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (70051761)
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研究分担者 |
宮井 均 日本電気株式会社関西C&C研究所, 担当部長(研究職)
斎藤 英雄 慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (90245605)
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キーワード | 書籍画像 / 3次元復元 / 超高解像度 / モザイキング |
研究概要 |
書籍の3次元情報入力手法の開発: まず、前年度に開発した手法、すなわち、水平に設置された台に置かれた書籍のディジタル画像から、書籍の大局的な表面形状や、用いられている用紙の反り・うねりによる微細な凹凸形状を再構成する手法の応用システムを開発した。照度差ステレオ法では(1)紙表面の光学的反射特性が完全拡散面と近似出来ない(2)ページ境界(見開きの2ページの境目)における光の多重反射や影による影響等、問題が多いことからより書籍表面の3次元入力に適合した手法を開発した。すなわち後で述べる超高解像度撮影の際に得られる帯状の重複部分に2眼ステレオ法を適用して3次元形状を求め、他の部分については上下端の3次元形状も用いて内挿により求める手法を開発した。 書籍の超高解像度入力手法の開発: ディジタルカメラの画素数が、2000×2000画素程度であり、書籍の文字の大きさによっては、ページ全体を撮影すると、画素数が不足して十分な解像度が得られない場合がある。そこで、ページを分割して、複数の視野において撮影して得られた画像を統合し、より高解像度なディジタル画像に統合する手法を確立する。前年度の検討により、局所的なテンプレートマッチングによる自動的な位置を合わせ、統合処理における、カメラの撮像系の歪み、証明の不均一さによる、統合の境界の接続の問題点を克服し、実用に耐え得る統合を行うために、前年度、および本年度購入したカメラの移動を制御可能なカメラシステムを導入したシステムを開発した。
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