研究課題
基盤研究(B)
保存処理用実験プラントの製作と保存処理の効率化の検討(今津節生・沢田正昭)経済的な設備の製作と共に、より安全で能率的な保存処理工程を念頭に既存の含浸装置を用いながら、実験プラントの設計条件を検討した。その結果を元に樹脂含浸装置と乾燥システムからなる保存処理用実験プラントを作成した。学会における研究発表(今津節生・福原幸一)第20回文化財保存修復学会において、「出土木材の非加熱含浸処理」と題する研究発表を行った。国際学会における研究発表(今津節生・沢田正昭)フランスのグルノーブルで開催された国際博物館会議保存科学部門主催の水浸有機遺物に関する国際会議において、“Lactitol conservation of a 6m long waterlogged timber coffin"と“Estimations of shrinkage of waterlogged wood accompanying its drying"と題する2本の研究発表を行った。また、ドイツ、フランスで実用化が進んでいる蔗糖含浸法用の実用プラントを視察した。糖アルコール含浸法研究会の開催(全員)糖アルコール含浸法を実施している24名の研究協力者を集めて研究会を行った.6本の研究発表と保存処理した遺物の検討、糖アルコール含浸法の問題点の整理を行った。大形木製品の保存処理の実施(河上邦彦・今津節生)奈良県南郷大東遺跡から発見された全長12mの木製導水施設(国内最大)について、実験結果を踏まえながら、保存処理を実施した。この結果は、平成11年度に開催される文化財保存修復学会において研究発表の予定である。
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