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2000 年度 実績報告書

スーフィズムの存在論に関する哲学史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10610039
研究機関英知大学

研究代表者

松本 耿郎  英知大学, 文学部, 教授 (00159154)

キーワード真一 / 体一 / 数一 / ムッタヒディーヤ / 愛 / タアッイユヌ / イッティハード / 本然
研究概要

本年度は研究計画の第3年度であり、既に提出した平成12年度研究実施計画に準じ研究をおこなった。具体的には、第一に中国イスラームの清真老教派に伝承される存在-性論の発展の研究をおこない、清初の王岱與の『清真大学』にみえる真一、数一、体一という存在顕現の三段階を示す観念が劉智の『天方性理』を介し清末の馬聯元の『天方性理阿文注解』Sharh al-Lata 'ifにおいて解釈が変化している事実を明らかにした。その内容の一部は平成13年1月22日に京都大学でおこなわれたCOE-ASAFAS International Conference Ibn 'Arabi and the Islamic World:Spread and AssimilationにおいてMuslim Chinese and Philosophy of Unity of Beingと題する講演において発表した。第二に、イスラーム存在論の基礎を築いたイブン・スィーナーの存在観念を多角的に研究するため彼の主要論文の一つ『愛について』を、それに先行する"清浄の同胞団"の論集にみえる『愛の本質について』と比較しつつ、分析した。その内容は英知大学論叢サピエンチア第35号に発表した。第三に計画していたイランへの渡航をおこないアリストテレスの『林檎の書』に対するクーチャーニーの注解書の校訂者アターイー教授のレヴューをうけペルシア語の研究論文を書いた。これは近くイランで発表の予定である。以上の三つの研究はスーフィズム存在論の観点から相互に関係の深いものである。本年度は、ほぼ計画どおり研究を実施することができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松本耿郎: "イスラーム哲学における「愛」についての考察"サピエンチア35号英知大学論叢. 35. 1-20 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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