研究課題/領域番号 |
10610049
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
齋藤 稔 広島市立大学, 国際学部, 教授 (50074307)
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研究分担者 |
青木 孝夫 広島大学, 総合科学部, 助教授 (40192455)
欒 竹民 広島市立大学, 国際学部, 助教授 (10264962)
幣原 映智 同志社女子大学, 学芸学部, 教授 (00061581)
長田 年弘 広島大学, 総合科学部, 助教授 (10294472)
安西 信一 広島大学, 総合科学部, 助教授 (50232088)
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キーワード | 自由学芸 / 芸道 / 六芸 / 技芸 / 文人画 / 美的教養 / 書画同体 / 真・善・美 |
研究概要 |
本研究は東西の伝統的学芸の価値概念、西洋の自由学芸、日本の芸道、中国の六芸を対象として、広島市立大学を中心に他大学の専門家の協力をえて推進している共同研究である。平成11年において、個別の分担課題は各担当者が鋭意追求しており、その一端は同年度中に行った研究例会において発表され、またその成果は論文と報告書で刊行されている。発表者とテーマを下記に示したい(発表順に)。 平成11年6月15日 川田順造 「都市は<ふるさと>になりうるか-東京・深川の事例を中心に-」 平成11年6月15日 武藤三千夫 「環境美学の問題」 平成11年10月1日 鈴木佳子 「ヒルデガルド・フォン・ビンゲンの幻視とその写本挿絵について」(科研研究協力) 平成11年10月1日 幣原映知 「フィレンツェのカメラータにおけるムシカ」 平成11年11月30日 長塚安司 「ビザンチン文化の造詣表現と都市の形成」(特研研究協力) 平成11年12月14日 欒竹民 「中国における<六芸>の形成などについて」 平成11年12月14日 青木孝夫 「江戸時代における<芸>の社会的・文化的位置づけを巡って」 平成12年1月25日 長田年弘 「古代都市アテネと哲学者の肖像彫刻」 平成12年1月25日 ユリア・ミハイロバ 「歴史のファクターとしての都市-ロシアの歴史とサンクトペテルブルク-」 平成12年2月8日 團名保紀 「ピサ(イタリア)とニコーラおよびテイーノの芸術」(特研研究協力) 以上の研究発表などを通して各々のテーマに関する本質的諸問題から歴史的諸課題に至るまでの原理的特性やそれぞれの作用と意義を考察することができ、また研究課題の伝統的価値意識が人間生活の根源的な表明であることを理解した。平成12年度はそれらを総括し、平和と安寧を希求する人間社会に如何に適応できるかを問うことにしたい。
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