研究課題/領域番号 |
10610049
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
齋藤 稔 広島市立大学, 国際学部, 教授 (50074307)
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研究分担者 |
青木 孝夫 広島大学, 総合科学部, 助教授 (40192455)
欒 竹民 広島市立大学, 国際学部, 教授 (10264962)
幣原 映智 同志社女子大学, 学芸学部, 教授 (00061581)
長田 年弘 広島大学, 総合科学部, 助教授 (10294472)
安西 信一 広島大学, 総合科学部, 助教授 (50232088)
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キーワード | 自由学芸 / 芸道 / 六芸 / 技芸 / 美的教養 / 真・善・美 / 伝統的意識 / 感覚論 |
研究概要 |
本研究は東西の伝統的学芸の価値概念、西洋の自由学芸、日本の芸道、中国の六芸を対象として、広島市立大学を中心に他大学の専門家の協力をえて推進している共同研究である。平成12年において、個別の分担課題は各担当者が鋭意追究してきて、総合テーマのもとに集約されることになるだろう。これまで3年にわたり、合計18回を重ねた研究例会は今年度も6回、次のように実施された。発表者とテーマを下記に示したい(発表順に)。 平成12年5月30日安西信一「イギリス風景式庭園の美的政治学-ストー庭園を手がかりに-」 平成12年5月30日川田順造「技(わざ)の異文化間比較」 平成12年7月3日橘啓八郎・川本佳代「インターネット普及の現状と動向」 平成12年7月3日吉田晴彦「地方自治体とマイノリティの権利保障」 平成12年7月13日蝦名敦子「造形芸術における実践・教育・理論研究の総合化の課題」(研究協力) 平成12年7月13日金子宜正「バウハウスの芸術活動と社会的役割」(研究協力) 平成12年11月16日原正幸「稽康の〈礼楽〉批判-准南子の音楽観との関連性」 平成12年11月24日鐸木道剛「神の肖像としてのイコン』(研究協力) 平成13年1月30日下村耕史「アルブレヒト・デューラーにおけるnatur(自然)とkunst(美的技術)」(研究協力) 平成13年1月30日齋藤稔「アルテス・メカニカエ(技芸)とアルテス・リベラーレス(自由学芸)の芸術的関連」 以上の研究発表などを通して各々のテーマに関する本質的諸問題から歴史的諸課題に至るまでの原理的特性やそれぞれの作用と意義を考察することができ、また研究課題の伝統的価値意識が人間生活の根源的な表明であることを理解した。平成12年度はそれら個別研究を包括し、その全体の成果は平成13年3月に出版される研究報告書に発表される。 なお平成12年度も上に記したように、4名の研究協力を得て研究発表とコロキウムを行い、共同研究の学術的成果をあげることができたと考えている。それら4名の論考も研究報告書に掲載されることになっている。
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