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1998 年度 実績報告書

マッカーサー乳幼児言語発達質問紙の標準化

研究課題

研究課題/領域番号 10610114
研究機関神戸大学

研究代表者

小椋 たみ子  神戸大学, 発達科学部, 教授 (60031720)

研究分担者 綿巻 徹  愛知県心身障害者プニー発達障害研究所, 能力開発部, 室長 (70142172)
キーワードCDI日本語版 / 標準化 / ことばと身振り / ことばと文
研究概要

8-30ヶ月児の子どものコミュニケーション能力の発達水準を言語と身振りの2測面から評価する乳幼児言語発達検査(米国で開発されたMacArthur Communicative Development Inventories、CDIsと略)の日本語最終版を完成させた。項目の選定は、小掠・綿巻(1998)の平成8-9年度文部省科学研究費(基盤研究(C)「乳幼児言語発達質問紙の研究と開発」課題番号08610128)の成果から、Fenson et al.(1994)の米国版の結果から、平成10年9月に米国版作成者のワシントン大学Dale,P.S.が来日した際、米国版との項目の対応を詳細に討議し、行った。「ことばと身ぶり」版(8-18ヶ月用)の「理解のはじまり」 「フレーズの埋解」「行為と身ぶり」は、項目数は米国版、1996-1997年日本版と同じで、米国版の意味により近い語句に修正した。語彙リストは、小椋・綿巻(1998)の1996-1997年日本版の各語彙項目の50%出現月齢の順位から選択し、米国版と同じ項目数396語とした。また、日本独自の幼児語、会話語はoption listとし、総計448語である。「ことばと文」版は、 「ことばと身ぶり」版と同様の方法で語彙を選択し、option list語をいれて711語である。「文と文法の部」は1996-1997年日本版と異なる点は助詞25ヶ、助動詞30ヶで文法の部の「語尾のパート」の項目の作成を行った。また、「複雑な表現」は、1996-1997年日本版の小椋・綿巻(1998)の結果から50%出現月齢の順位から37項目選定し、米国版と同じ項目数とした。また、文法の出現をチェックできるようにフェイスシートの項目を改訂した。完成したCDIs日本語版の標準化データ収集のために神戸市、松江市等の保育所の子どもへの配布、回収を行った。現在、他の市の保育所児、家庭児データ収集のために、自治体の保健福祉局への依頼を行い、来年度のデータ収集の計画をたてている。

  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 小椋たみ子: "縦断観察による日本語獲得児の語彙、発達" 神戸大学発達科学部紀要. 6・2. (1999)

  • [文献書誌] 小椋たみ子: "健常児、障害児の言語下位領域間の関係" 文部省科学研究費補助金特定領域研究成果報告書. 212-220 (1999)

  • [文献書誌] 小椋たみ子: "MacArthur Communicative Development Inventorie,日本語版の開発と研究" 文部省科学研究費補助金特定研究(A)「心の発達」ニューズレター. 5. 10-20 (1998)

  • [文献書誌] 小椋たみ子: "初期言語発達と認知発達の関係" 風間書房, 379 (1999)

  • [文献書誌] 小椋たみ子: "ことばの獲得" ミネルヴァ書房, 263 (1999)

  • [文献書誌] 綿巻徹: "ダウン症児の言語発達における共通性と個人差" 風間書房, 312 (1999)

  • [文献書誌] 綿巻徹: "スクリプトによるコミニュケーション指導" 川島書店, 248 (1998)

  • [文献書誌] 綿巻徹: "子どもが「心」に気づくとき" ミネルヴァ書房, 244 (1998)

  • [文献書誌] 綿巻徹: "発達心理学上巻第2版-周産,新生児,乳児,幼児期,児童期-" ナカニシヤ出版, 184 (1998)

  • [文献書誌] 綿巻徹: "遊びという謎" ミネルヴァ書房, 244 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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