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1999 年度 研究成果報告書概要

心理教育相談における多面的援助システムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10610124
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関九州大学

研究代表者

田嶌 誠一  九州大学, 大学院・人間環境学研究科, 教授 (70163459)

研究分担者 田嶌 誠一  九州大学, 大学院・人間環境学研究科, 教授 (70163459)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
キーワードカウンセリング / 多面的支援 / ネットワーキング / 自助努力 / 引きこもり
研究概要

心理臨床において、問題を抱えていながらも相談意欲のないクライエント(IP)に対してどのように対応したらよいかということは重要な問題である。本研究では、そのような事例に対する効果的なアプローチについて研究を行った。このアプローチは、「ネットワーキングによる心理的援助→目標の共有→自助努力・自助活動を引き出す」ということから構成された著者の理論的モデルに基づくものである。
本研究では、不登校・引きこもりや社会性のない非行や暴力を伴う重篤例をはじめとする相談意欲のない事例等が報告された。著者はカウンセラーとして、それらの事例に対して、キャンパスや外来相談室において本人が安心してくつろげる居場所づくりによる心理的援助を行った。さらには、ボランティア、学生、教員、主治医、カウンセラー等のネットワーキングによる心理的援助を行った。その結果、クライエントの状態は安定し、引きこもりなどの不適応行動は消失し、さらに対人関係は改善し、生活の行動範囲も拡がった。
このアプローチは個人心理療法とくらべて、以下のような特徴を備えている。(1)ネットワークの見立て・心理診断、(2)カウンセラーによる家庭訪問、(3)逃げ場を作りつつ関わり続けること、(4)歯止め的現実提示的と支持的受容的という二種のネットワーキングによる援助、(5)学内や外来相談室での居場所づくり、(6)本人の「注文をつける能力」と「工夫する能力」を育成すること、(7)カウンセラーに対する非現実的万能感的期待をふくらませないこと。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田嶌誠一: "暴力を伴う重篤例との「つきあい方」"心理臨床学研究. 16巻5号. 417-428 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] TAJIMA,Seiichi: "A Way of Relating to the Sevire Case with violence."J. of Japanese. 16(5). 417-418 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2001-10-23  

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