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1998 年度 実績報告書

対人記憶に及ぼす対人感情の影響と符号化要因の分析

研究課題

研究課題/領域番号 10610141
研究機関聖心女子大学

研究代表者

高橋 雅延  聖心女子大学, 文学部, 助教授 (10206849)

キーワード偽りの記憶 / 再生 / 体制化
研究概要

1. 研究目的
対人感情による対人記憶の歪みについて検討する第一段階として、通常の単語リストを記憶させ、それらの再生エラー(偽りの記憶)について明らかにすることを目的とした。
2. 方法
1リスト15語からなるリストを5リスト用意した。それぞれのリストは、ある特定の単語(「あくま」、「かいだん」、「きく」、「でんぱ」、「へいわ」のいずれか)と強い連想関係にある単語ばかりであった。これらの単語を1秒間に1語ずつ聴覚呈示し、各リストの呈示直後に、直後自由再生を求めた。5リストの学習と再生終了後に、被験者には予告しておかなかった最終自由再生を求めた。
3. 結果
各リスト単語と強い連想関係にある未提示語(5語)が再生された平均再生エラー(偽りの記憶)は、直後自由再生で約51%(5リストの平均)、最終自由再生で約46%というように、かなり高かった。
4. 考察
これらの結果から、記銘時の被験者の自発的な体制化活動が偽りの記憶を生み出すことが示唆された。これらの結果は、印象形成において、与えられた情報を被験者が自発的に体制化するという知見と一致している。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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