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1999 年度 実績報告書

自律訓練法が自律神経系機能の変化に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 10610146
研究機関早稲田大学

研究代表者

坂野 雄二  早稲田大学, 人間科学部, 教授 (10134339)

キーワード自律訓練法 / 心理生理的反応 / 自律神経系機能 / ストレス / 瞑想法
研究概要

本研究の目的は,自律訓練法標準練習の習得にともなって生じる心理生理学的な変化を,自律神経系交換機能と副交感機能のそれぞれの指標であると言われている心拍変動率を手がかりとし,その他の血圧や指尖容積脈波といったさまざまな心理生理学的指標,および安静感,緊張感などの心理的指標との関連を解析することによって,自律訓練法が自律神経系機能の変動にどのような影響を及ぼしているかを明らかにするとともに,自律訓練法の心身機能の安定化のメカニズムについて考察することであった.
心身ともに健康な男女大学生を対象として自律訓練補の実習が指導され,標準練習の習得がはかられた.また,統制群として臨床標準瞑想法が指導された.非侵襲的ストレスとしてスピーチ場面が準備され,ストレス負荷後の各技法実施時の心理生理的反応と心理的反応が測定された.さらに,パフォーマンスの変化が測定された.その結果,自律訓練法標準練習の習得によって心拍数の安定が認められること,パフォーマンス指標において自律訓練法標準練習の習得の効果が認められること,しかしながら,認知面での変化は顕著ではないこと等の点が明らかにされた.
実験的検討の結果に基づいて,自律訓練法の心身機能の安定化に及ぼす効果について考察が行われるとともに,自律訓練法が行動療法,認知行動療法といった治療法の中でどのように位置づけすることができるかについて,理論的考察が行われた.

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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