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1998 年度 実績報告書

夫婦の親密性に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 10610164
研究機関東京学芸大学

研究代表者

山田 昌広  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (90191337)

キーワード愛情 / 感情労働 / 親密性 / 夫婦
研究概要

夫婦の親密性を実証的に分析するために、本年度は、理論的整理と、インタビューによるインテンシブな調査を行った。
まず、Cancianの「愛情分析」の枠組み、及び、Hochschildの「感情労働」の枠組みを研究し、実証分析に向けての理論的整理を行った。
インタビュー調査は、うまくいっているカップル(夫婦、及び、恋人)を5組選び、男女双方に対して、個別にインタビューを行った。そこでえられた知見を整理すると、以下のようになる。
(1) うまくいっているカップルは、男性の「感情労働(気を遣ったり、相手にあわせたり、ご機嫌をとったりする)」に支えられている。
(2) 愛情の主観的意味として、男性は機能的に愛情を考え、女性は、コミュニケーションとして愛情を考えるというCancianの枠組みは、おおむね妥当する。
(3) そのため、男性は感情労働を負担と考え、一人になるときに離ラックするという傾向が強い。
(4) セックスに関しては、世代によって回数の違いはあるが、回答者は満足しているが、お互いに「相手は不満に違いない」と思う傾向がある。
(5) 現在、うまくいっていても、婚外の男女関係は、過去に存在したカップルが多い。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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