研究課題/領域番号 |
10610169
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
石川 憲彦 静岡大学, 保健管理センター, 助教授 (20092132)
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研究分担者 |
竹村 洋介 聖母女子短期大学, 生活科学科, 助手 (70249431)
森田 洋司 大阪市立大学, 文学部, 教授 (80086181)
鈴木 修二 静岡大学, 保健管理センター, 教授 (30010151)
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キーワード | 不登校 / 反学校感情 / 社会的要因 / 心理的要因 / 長期進路調査 |
研究概要 |
1995年度、宮古・八重山の2島で、アンケート調査などを受けた1463人の小学校5年生について、1995年度(小学校5年生1034人)・1996年度(小学校6年生1403人)・1997年度(中学校1年生1344人)の出席率を調査し、1998年秋再度アンケート調査を1266人に実施した。また、この生徒たちの親にも、アンケート調査を実施し1995年度は2126人、1792人から回答を得た。 平均年間欠席日数は、小学校5年生:3.26日、小学校6年生:3.46日、中学校1年生:3.55日で、年間欠席日数が30日以上の不登校は、各々、0.9%、1.3%、1.8%で、ほぼ全国平均と似た値を示した。 欠席率が高い相関を示すのは、次のような内容のものであった。 1) 社会的背景としての、家庭の経済状況や親の職業 2) 教育的背景としての、学業成績・教員による生徒の行動評価 3) 生徒が学校に対して有している、反学校感情 一方、育児のありよう、教員と生徒との関係、生徒の心身の状況などは、余り高い相関を示さなかった。また、心身の状態では、分離不安の因子や反抗的態度の因子などに対して、心身症的反応の因子が欠席率と相関が高かった。 現在データの分析は中途であり、今後詳細な分析を追加資料の収集とともに行っていく予定である。
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