研究概要 |
研究の第2年度にあたる本年度は,まず第1年度に行ったプリテストの結果にもとづいて本調査で用いる調査票の改訂を行った.6月には調査票の最終原稿を完成し,7月には印刷を依頼した.並行して9月の本調査にむけての調査員の募集と面接を行った.8月には調査対象となる地域の各町内会長に挨拶まわりを行い,前もって印刷しておいた町内への挨拶状の配布と掲示をお願いした. さらに,9月には調査対象者のサンプリングを品川区の選挙管理委員会において行った.その後,印刷しておいた調査対象者への依頼状の発送作業を行ったが,いくつかの転居先不明や病気等により事前に実施が不可能な対象者の申し出があったので,可能なかぎり予備サンプルを投入した.調査期間の直前に調査員への説明会を行い,本調査を9月15日から23日にかけて実施した.サンプル数は800,調査員40名の体制で臨んだ.調査期間中,多くの問い合わせや苦情の申し出などもあったが,すべてにたいして迅速に対応し,理解を得るよう努めた.結果的に回収票数は499,回収率は単純計算で62.4%であった. 10月には回収票をとりまとめ,パンチ入力の作業を依頼した.並行して分析のための集計プログラムと変数ラベルの準備を進めた.10月から11月にかけて入力の完了したデータのチェックとクリーニング作業を行い,12月には集計,分析の準備を整えることができた. 現在,単純集計結果の整理と合成変数の作成を行っている.来年度は最終年度になるので,調査データの集計,分析の結果をふまえて,報告書を作成する予定である.今回の調査で対象者の社会調査への関心の高さと結果報告への期待が大きいことが明らかになったので,対象者向けの報告書も別途作成したいと考えている.
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