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2001 年度 研究成果報告書概要

農山村における循環型地域社会形成の条件に関する研究―地域自立の環境社会学の試み―

研究課題

研究課題/領域番号 10610185
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関淑徳大学

研究代表者

桝潟 俊子  淑徳大学, 社会学部, 教授 (00255150)

研究期間 (年度) 1998 – 2000
キーワード循環型地域社会 / 地域自立 / 環境社会学 / 有機農業運動 / 失業 / 自治 / 親密圏 / ネットワーク
研究概要

本研究は、投機的な外部資本による開発ではなく、環境保全的な農林業を基軸にした持続性のある自立した循環型地域杜会形成の条件の考察を目的とするものである。
そのために、本研究では、有機農業を柱に、地域資源を生かした地場産業やエコ・ツーリズムなどを組み合わせて地域の再建・活性化を図っている5地域(島根県奥出雲地域、愛媛県明浜町、宮崎県綾町、鹿児島県屋久島、山形県長井市)を選定し、主として現地におけるインテンシブな聞き取り調査と資料収集によって実態を把握する方法をとった。
なかでも、有機農業運動が地域的広がりをみせている島根県奥出雲地域における木次乳業(酪農農家が設立した会社)を拠点とする運動と、愛媛県明浜町における柑橘農家集団「無茶々園」の運動の展開を中心に分析を行った。その結果、有機農業を基軸とする地域づくりの運動によって、それぞれ地域において生業と自治の担い手が形成され、さらには「親密圏」ともいうべき新しい質をもった関係性にもとづく「地域共同社会」と、都市とのネットワークが形成されつつあった。
それぞれの運動の展開過程は、循環型地域社会形成に向けて、社会経済システムの変革の方向性が都市と農山村との連携の方途を示唆していた。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 桝潟俊子: "有機農業運動の展開と地域の再生"淑徳大学社会学部研究紀要. 第36号. 111-134 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 桝潟俊子: "いまなぜ食と農なのか"食・農・からだの社会学. (近刊). (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 桝潟俊子: "有機農業による自立と互助の地域づくり"食・農・からだの社会学. (近刊). (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 桝潟俊子: "有機農業運動が拓く新しい社会<システム>"食・農・からだの社会学. (近刊). (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Tochiko MASUGATA: "The development of the organic Agriculture Movement and revitaligation of Remote Aneas"Bulletin of the College of Sociology, Shukutoku University. 111-134 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Tochiko MASUGATA: "Why we have to Discuss Issues about Food and Farming Now?"Food, cuture and Society : Focusing on Organic Agriculture Movements recently prebihed.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Tochiko MASUGATA: "Establishing Independent local community Based on Organic Agriculture"the same as above.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Tochiko MASUGATA: "The Developing Process of the Organic Agriculture Movemnt in Japan"the same as above.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2003-09-17  

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