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1998 年度 実績報告書

社会福祉サービスにおける地域格差の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10610186
研究機関立教大学

研究代表者

坂田 周一  立教大学, コミュニティ福祉学部, 教授 (20133473)

キーワード地域格差 / 地域的公正 / 社会福祉サービス / ホームヘルプサービス / デイサービス / ショートステイサービス
研究概要

社会福祉サービスの地域格差の状況のうち市町村別の統計が把握できるものとして,「老年人口100人当たり年間利用日数」の分布統計量を求めた.市町村当たりの年間利用日数の平均値をみると、ホームヘルプサービスが111.5日、デイサービスが112.6日、ショートステイサービスが24.7日である。歪度をみると、ホームヘノレプサービスが5.4、デイサービスが9.5、ショートステイサービスが3.9となっていて、何れも大きく歪んだ状態を示している。平均値はそれらに引きずられて分布の実感よりも高い値になる。そこで、上下両側5%を除外したトリム平均を計算すると、ホームヘルプサービスは97.4日、デイサービスは88.2日、ショートステイサービスは20.7日へと平均値の縮小が見られ、大きい方の外れ値が影響を及ぼしていることがわかる。各サービスの最大値はホームヘルプサービスが2104.6日、デイサービスが5301.6日、ショートステイサービスが407.9日と極めて大きな値である。ホームヘルプで年間2100日という数字は、老年人口の7%が年間を通して週6日利用したと計算できるので、大変高い水準である。このような高水準の市町村は全体からみればわずかである。水準の低い方から2つめまでの階級に属する市町村の割合は、ホームヘルプが62.8%、デイサービスが65.0%と3分の2前後を占め、ショートステイでは45.1%の市町村が属している。上位10%と下位10%の平均を比較するとホームヘルプが19倍の格差、ショートスティが9842倍の格差となる。デイサービスでは上位10%平均は497.6日であるが下位10%平均が0であるので倍率が計算ができないほど格差が大きいということになる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 坂田周一: "コミュニティの福祉効果" 立教大学コミュニティ福祉学部紀要. 1号. 121-142 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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