これまでの調査に基づいて、異文化間コミュニケーション行動を分析するためのフレームワークを作成した。作成した分析フレームワークには、実際の異文化・多分化の状況で有効かどうか、その普遍性を確認するのが、研究の目的である。具体的には、分析フレームワークを構成している概念を含んだ異文化状況を作成し、その中で、作成者の意図した反応がでるかどうか確認する方法を採っている。この方法でもって、日本とアメリカとアジア(今回は中国)という三つの文化で、フレームワークの有効性を検討している。 平成11年度は、昨年の調査結果を参考に、社会スキルの観点から、異文化状況を補強した(異文化状況は、作成したフレームワークを構成するものである)。この作業を4月から始め、夏期期間中にすすめた。 9月に、あらためて、本邦と北京大学において、規模を拡大してデータの収集を行った。カリフォルニア州立大学でのデータ収集は12月から2000年2月になった。 2月から、調査データの分析に入ったが、報告書の作成が残っており、急ぎ作業を進めているところである。
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