研究概要 |
1.ハンセン病療養所(国立13,私立2),旧植民地朝鮮・台湾の「癩療養所」の歴史に関する資料・文献(年誌・機関誌・年報等)の収集に努めた。 2.国立療養所な長島愛生園(岡山県),同栗生楽泉園(群馬県),同大島青松園(香川県),同多磨全生園(東京都)を訪問し,入園者から主として子ども期の体験・思い出を聴き取りした。 3.日本のハンセン病療養所に入所していた児童・生徒にとって唯一の後期中等教育の機会を保障する機関であった岡山県立邑久高等学校定時制普通科新良田高等学校の第4回同窓会(平成12年10月7日〜9日,於・長島愛生園)に参加し,高校生時代の体験・思い出を聴き取りすると共に,アンケート調査を実施した。 4.平成12年3月22日〜31日,台湾に出張し,元・台湾総督府癩療養所楽生院(現・省立楽生療養院),旧・私立癩療養所楽山園(現・私立楽山療養院)を訪問し,植民地時代の建物の調査,元・入院者からの聴き取り調査,国立中央図書舘台湾分舘,国立台湾大学附属図書舘で資料の複写作業を行った。 5.平成10年,11年に引き続き,日本特殊教育学会第38回大会(平成12年9月22日〜24日,於・静岡大学)において、自主シンポジウム「ハンセン病療養所における子どもたちの生活・教育・人権の歴史と未来への教訓[III]-国立療養所長島愛生園を中心に-」の企画者・話題提供者となり,長島愛生園の入園者や元・新良田教室の卒業生も話題提供者・指定討論者に迎えて,発表・討論を行った。
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