研究課題/領域番号 |
10610243
|
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
大河内 信夫 静岡大学, 教育学部, 教授 (40026620)
|
研究分担者 |
依田 有弘 千葉大学, 教育学部, 教授 (50114343)
寺田 盛紀 名古屋大学, 教育学部, 教授 (80197805)
梅澤 収 静岡大学, 教育学部, 助教授 (90223601)
|
キーワード | 総合学科 / 科目選択制 / 進路希望の変化 / 進路結果 / 高等学校 |
研究概要 |
本研究は2年間の調査・分析研究であるため、本年度は平成7・8年度に総合学科を設置した6つの高等学校のデータの整理を中心に展開した。修得科目と進路結果は個人情報としての配慮が必要なため、研究代表者・分担者が個別に学校訪問し、整理の過程で生じる疑問点や訂正個所の確認等を行った。総合選択科目の修得実態と進路希望および進路結果のデータ整理を期間内に終えることが出来た。研究代表者大河内信夫は、複数の専門学科をもつ高校から総合学科に転換した1校について分析を行い、日本産業教育学会第40回大会において研究発表した。その中で、進路希望の変化は前年度の発表と同じく、全体の3分の2の生徒が進路希望を変更していた。1年次に進学希望者が多数を占めるが、年次を追って就職者が増えること、専門学校等進学者が多くなることを明らかにした。また、進路と選択科目の履修実態から、専門学校進学者にとって、総合学科の科目選択制は、将来の進路を考えるトライアウトを保障する位置づけとなり、高校卒業後の職業教育への導入的役割を果たしていると考察された。 研究打ち合わせ会議を1回行い、総合学科の全般的な検討課題を整理し、報告書の作成に向けた準備を行った。研究成果報告書の作成にあたって、資料が膨大になることから、個別の分析については今後も引き続き検討、発表することとし、総合学科の実態をできるだけ正確に把握するための資料を十分に提供する内容にすることにした。
|