本研究は、「大学モデル」の先行研究(特に理論研究)をレビューすると同時に、アジア各国の近代(現代)大学の形成にきわめて大きな影響を与えたと考えられる「欧・米大学モデル」が、いかなる時期に、どのような経緯で、どのような内容が、各国に移植されたかを究明することを目的としている。 本年度は、初年度であるため、まずは本テーマに関する代表的な理論書であるエリック・アッシュビーおよびフィリップ・アルトバックらの業績を精読すると同時に、これらの理論のアジアの大学への適用可能性について検討した。 同時に、「大学モデル」論に関する内外の文献収集のため、大学関係資料を収蔵している国内の代表的図書館(広島大学大学教育研究センター、国立教育研究所、東京大学教育学部、京都大学教育学部、東北大学教育学部等)を訪問調査し、関係文献の収集を行い成果を上げることができた。 次年度(最終年度)には、上記の成果を総合的に検討して、最終報告書を作成する予定である。
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