研究概要 |
1. チューター制度に関して行った調査(留学生と当該チューター)についてさらに分析を加えると共に指導教官、留学生担当教官にインタビュー調査した結果、留学生の変化について、「満足度」との相関係数では特に「日本語の上達」と「勉学にプラス」が、それぞれ0.7040,0.7339ときわめて高かった。また「チューターとの人間関係」と「留学生の変化」についても「勉学にプラス」と「日本人の友達が増加」との関連が強く、以下、「日本語の上達」「自国を客観視」「日本文化に理解」「国際問題に関心」「日本政治・経済に関心」が続き、教育的効果のみならず、意識変化も見られた。一方、チューターの変化について、「留学生との人間関係」との相関係数で見てみると「勉学にプラス」(0.6889)「外国語が上達」(0.6159)で高い値を示していた。以下、「外国人の友達が増加」「世界情勢に関心」「留学に興味」が続き、教育的効果のみならず、意識変化も見られた。 (データー処理:統計ソフトSPSSによる) 2. 専門家を招き、キャンパスフォーラムI<地球がキャンパス:21世紀に求められる人材とは>を開催(平成10年11月)した。その内容についてはデジタルビデオカメラに収め、記録を残した。また、インターネットで公開する(平成11年3月ホームページ完成予定)。今後も、キャンパスフォーラムII,III,IV,Vを開催の予定。その内容についても、インターネットで公開し、広く意見を収集する予定である。 3. 国家を超越した人材育成モデルについて新たな視点を加え、『被災外国人学生に対する支援とこころのケア』(ナカニシヤ出版)の第IV章に発表した。 4. 「教育的援助者としての人材育成の試み」として異文化間教育学会第20回大会(平成11年5月;鳴門教育大学)のラウンドテーブルで研究結果について発表、研究協議をすることが決定している。
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