研究概要 |
平成10年度の研究結果より、重症心身障害児のQOLの構造は、Subjective QOLと0bjective QOLに、また0bjective QOLはさらにHealth relatedと他の領域に分けられると考えられた。 平成11年度は1)Subjective QOLとそれを評価するための微笑行動の観察の意義についての検討、 2)0bjective QOLのなかの医療的ケアなど健康関連QOLについての検討を行った。その結果、微笑行動は重症児のSubjective QOLを評価するのに有用であること、また、医療的ケアなど健康関連QOLの充実は生活や教育など他のQOLの構成要素にとって重要な役割を果たす事などが示唆された。なお、Subjective QOLについて研究成果の一部は、第14回アジア精神遅滞会議(1999,11,ネパール)などにおいて発表された。 平成12年度は、ライフサイクルごとの0bjective(客観的)QOLの構造とその評価について検討する計画である。
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