研究概要 |
本年度の研究実績は、以下の通りである。 1 学術論文「幼児の描画研究における今日的課題と展望」の全国的学会誌への掲載…この論文では、今日の幼児の描画研究における課題と展望について、「造形の起源と造形教育研究の始まり」「就学前造形教育の意義と必要性」「子供の絵の発達過程」「幼児の人物描画を研究する意味」「脳と造形活動」「大脳生理学と描画研究」「縦断的事例研究の希少さとその必要性」について論じた。 2 学術論文「身近な材料を使った造形遊びを主題にした絵本と小学校生活科学習との関連性」の全国的学会誌への掲載…この研究の目的は、小学校生活科学習の先行体験としての絵本環境を整備することによって、幼稚園における教育方法を提示することである。この論文では,この継続研究として「紙を使う遊び」「廃材を使う遊び」「みんなで工夫する遊び」などについて考察した。 3 『重要用語300の基礎知識9巻図画工作・美術科重要用語300の基礎知識』の共同執筆…「就学前の美術教育」(I 美術の教育/美術による教育,2 美術教育の意義),「幼稚園教育要領:領域 表現」「スクリブル」「頭足人的表現形式」「幼児画の特徴」「児童画の発達段階の諸説」(II 表現の教育/表現による教育,2 就学前の表現),「就学前の美術教育」(IX 美術教育の展開,1 美術教育の課題と展望」)について執筆した。 4 J.ヘンドリック/編著,石垣恵美子・玉置哲淳/監訳『レッジョ・エミリヤ保育実践入門-保育者はいま,何を求められているか-』の共訳…北部イタリアで始まった国際的な芸術運動の我が国への紹介である。3章の「展示会からのレッスン-ひとりの芸術専門家の考察」を翻訳した。
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