本年度は、研究期間(3年間)の初年度であり、一つの調査の実施が予定されていた。 平成10年10月、H市内の同和地区を含むK中学校の3年生を対象に、標準学力検査及び生活実態調査を実施したが、現在まだ集計・分析中である。 平成7年1月に実施した同様の調査の対象だった小学校5年生が現在中学校3年生になっているのであるが、小学校5年生時と現在(中学校3年生時)との比較をすることが、本調査研究の目的であった。 しかし、この比較を可能にするためには、当該小学校卒業生のうち私立中学校進学者を除き、さらに他学区の小学校からのK中学校進学者を除かねばならない。この作業にかなり時間を要したため、まだ調査結果の分析が完了していない。 平成11年度は引き続いて上記の作業を継続する予定である。分析結果がある程度まとまれば、10月に開催される日本教育社会学会において研究発表を行いたいと考えている。
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