研究課題/領域番号 |
10610278
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研究機関 | 武蔵大学 |
研究代表者 |
黒澤 英典 武蔵大学, 人文学部, 教授 (70094969)
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研究分担者 |
町田 健一 国際基督教大学, 教養学部, 準教授 (00245664)
関川 悦雄 日本大学, 文理学部, 助教授 (50102637)
近藤 弘 立教大学, 文学部, 教授 (90162114)
望月 重信 明治学院大学, 文学部, 教授 (30103625)
坂本 信昭 駒澤大学, 文学部, 教授 (90052513)
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キーワード | 教育実習 / 教師教育 / 教員養成 / 教育職員免許法 / 介護等体験 / 介護等体験特例法 / 福祉教育 / ノーマライゼションの教育 |
研究概要 |
「いじめ」「不登校」「学級崩壊」など、教育指導の困難な課題が山積している。大学における教職課程の役割として、教科指導・生徒指導などの実践的指導力の育成を焦眉の課題である。本研究の第一の目的は、教員の実践的指導力の基礎としての「教育実習」の在り方、内容等に関する教育的意義の総合的調査研究である。中学校教員免許取得希望者に対する教育実習は、2週間であるが、今回の教育職員免許法の改正によって4週間となった。そこで、各地の教育実習開発研究校の訪問調査や教育実習生の指導にあたる中学校教師の意見聴取によって、4週間教育実習の在り方・指導内容・方法等について、新たな知見を得ることが出来た。更に、国公私立大学の教育実習担当者に対する調査、中学校に対する調査、教育実習生に対する調査等のデーター分析によって、4週間教育実習の効果的在り方の研究開発を今後していく予定である。第二の目的は、「介護等特例法」によって、義務教育学校の教員免許を取得しようとする者に対して、平成10年度入学生より養護学校・社会福祉施設等での7日間の介護等体験の実施である。その教育的意義及び内容方法についての実証的調査研究である。実施にあったて、多くの困難な問題が山積しているが、盲ろう養護学校、社会福祉施設等関係者及び、体験学生の意見を聴取した結果、弱者への人権意識、ノーマライゼイションンの思想、他者との共感的受容的人間関係の育成という視点から、21世紀の教員の資質・能力形成に大いに貢献することが明らかになった。今年度実施した介護等体験についての調査データーを分析して介護等体験の在り方・方法・内容等について、更に調査研究を行い、大学における教員養成に役立てたい。
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