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1999 年度 実績報告書

アメリカ高等教育における教員のテニュア制度の確立過程に関する歴史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10610279
研究機関明治学院大学

研究代表者

松浦 良充  明治学院大学, 文学部, 教授 (30209499)

キーワードテニュア / 大学教員 / アカデミック・フリーダム / 大学 / AAUP / 学士過程 / 大学院 / アメリカ高等教育
研究概要

本年度は、前年度に引き続き、関連各種文献・資料の所在調査・検索およびデータベース化の作業を進めるとともに、それらの収集および分析に入った。その際、昨年度に引き続き、American Association of University Professors(AAUP)のホームページをはじめとして、急速に整備されつつあるアメリカの大学・図書館の関連サイトをインターネットによって活用しながら作業を遂行している。また昨年度までは、検索・収集。分析の範囲については、AAUP関係資料および事例としてのシカゴ大学関係資料を中心としていたが、アメリカ大学・高等教育史における「テニュア」制度の確立をAAUPの影響を中心に解釈する、という先行研究の限界を克服するためにも、今年度は、アメリカの教育情報データベースERIC(The Educational Resources Information Center)およびThe Dissertation Abstracts Database(UMI)にも範囲をひろげて作業を進めている。
その結果、従来構築していた本研究の分析枠組み(作業仮説)に加えて、「教育」(特に学士過程教育)と「研究」(大学院教育を含む)との機能分化の影響、という昨年度得られた知見(仮説)についてもその論証の見通しを得た。さらにこれに関して、とりわけ「一般教育」の中等教育との接続関係がアメリカ教育史において問題になるなかで、高等学校やコミュニティ(ジュニア)カレッジの教員のテニュア制度との関連も視野に入れなければならないことが明らかになった。この他、教員の教育上・研究上の生産性を中心とする教員評価・大学評価の問題や、それに伴う大学の説明責任(Accountability)の問題、さらに社会的性差(Gender)や民族的多様性(Ethnicity)の問題についても分析概念に加える必要があることが明らかになった。こうした点に配慮して、シカゴ大学(私立)に加えて、州立大学の事例としてカリフォルニア大学についても検討することとした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 松浦 良充: "「リベラル・エデュケイションと「一般教育」ーアメリカ大学・高等教育史の事例からー"『教育学研究』(日本教育学会). 66・4. 39-48 (1999)

  • [文献書誌] 有本 章: "『学部教育改革の展開』(高等教育研究叢書60)"広島大学大学教育研究センター. 182 (2000)

  • [文献書誌] 深山 正光: "大学改革と教職員の地位ーユネスコ勧告と任期制を中心にー(大学改革双書5)"東京高等教育研究所. 58 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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