研究課題
本研究は、知的障害児の指導に関与する教師のトレーニングプログラム開発をめざすものであるが、本年度はその3年目にあたる。研究の目的は、個別教育計画(移行計画も含む)作成の基礎力を養成するためのプログラムおよび支援者間のパートナーシップを養成するためのプログラムの検討である。本年度は、昨年、検討され、実施された支援者間のパートナーシップを養成するためのプログラムの結果の分析を中心におこなった。プログラムは、12名の養護学校教員が参加し、5日間それぞれ9:15から16:15の間に行われた。プログラムの内容は、コミュニケーションの指導をテーマとし、アプローチ方法としてノンバーバルコミュニケーション、行動分析、PATH、認知発達、ファシリテーティッドコミュニケーションを据え、養護学校での見学および資料収集、プログラム作成のシュミレーションと担任教員の前でのプレゼンテーションという内容から構成されていた。また、アプローチ方法の5つのうち3つは、作業や協議を中心としたものであった。プログラムの評価は、参加者に記入してもらったリッカート尺度及び自由記述からなる質問紙を分析することによって行った。参加者のほとんどが、このプログラムに参加したことを満足しており、参加者同志のコミュニケーションが改善し、テーマによる問題解決の方法についての示唆をえたとの回答が多く見られた。
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