初年度平成10年度は次の2点について行った。 (1) データベースの作成 ・ 明治初期官僚機構の成立研究のための基礎データの収集とデータベース化作業、データの校正チェック作業をおこなった。 明治2年から7年に至る「任命解任目録」に記載されていない、軍関係、非職者について調べデータ化した。国立公文書館の内閣所管任免関係文書により既存データの修正をおこなった。明治8年以降、明治10年12月31日に至る任命解任データ作成のため国立公文書館の人事関係文書及び岩倉具視文書、三条実美文書について調査した。 ・ データベース・マネジメント・システムソフトを利用して、データベース運用、解析に必要な環境づくりを行った。 (2) データ解析のためのプログラム試作 ・ 既存のツールだけでなく、本研究での解析に適した処理プログラムを試作検討した。 個人履歴、職位(ポスト)単位での歴任者名、一定時点(例えば明治6年12月3日)での太政官官僚機構の人名入り組織図作成等の準備を行った。 最終年度(平成11年)では、データベースの解析を行い研究成果を生産する。
|