研究課題/領域番号 |
10610334
|
研究機関 | 国学院大学 |
研究代表者 |
上山 和雄 國學院大學, 文学部, 教授 (40137790)
|
研究分担者 |
老川 慶喜 立教大学, 経済学部, 教授 (10168841)
小川 直之 國學院大學, 文学部, 助教授 (30265954)
千々和 到 國學院大學, 文学部, 教授 (10013286)
根岸 茂夫 國學院大學, 文学部, 助教授 (30208285)
大谷 貞夫 國學院大學, 文学部, 教授 (10052151)
|
キーワード | 中山道 / 佐久市 / 岩村田 / 和田宿 / 本陣 / 問屋 / 兵事行政 / 草軽電鉄 |
研究概要 |
四か年計画の第一年度に当たる本年度は、第一に中山道交通の拠点に当たる和田村の近世・近代文書の調査を課題とした。9月6〜8日にかけ、研究代表者が佐久市・和田村を訪問し、今後の調査への協力を依頼すると共に、和田村では本陣文書を一見し、調査計画を立て、40年ほど前に作成されていた村内所蔵近世史料の目録を複写した。 11月18日から20日にかけては、協力者・補助者2人と代表者が佐久市教育委員会所蔵の行政史料のうち、特に兵事関係文書の複写による収集を行った。兵事関係史料を残している自治体は限られているが、すでに報告されている例に比較しても、佐久市に保存されている史料の量と質は第一級のものであるといえる。 続いて20日から24日にかけ、代表者・分担者3人と協力者・補助者8人で和田村に入った。翠川家に伝来されていた本陣文書を和田村公民館の会議室に運び込み、正確な文書目録の作成に当たった。大量な文書群であるため、7〜8割程度が終わっただけであるが、近世中期から明治初年頃までの良質な文書が残されている。また、同時に近世末期に問屋となった遠藤八郎家の文書も確認した。時間がなかったため、幕末から明治初年の日記を数点複写したに止めたが、これも問屋の史料としては第一級に属するものである。12月以降、持ち帰った複写史料の整理と手書き目録の整理を行っている。 長野県立歴史館に所蔵されている岩村田の問屋史料である依田家文書については、歴史館の担当者と電話で接触を重ね、歴史館が文書の大まかな分類を行った後、閲覧あるいは収集を行ってほしいとの回答を得、99年度早々には見られる状態になるとの回答を得た。また、近代の交通を担当する予定の老川は11月7〜8日にかけ、草軽電鉄の調査を行い、群馬県立文書館において関係史料の収集を行った。
|