研究分担者 |
千々和 到 國學院大學, 文学部, 教授 (10013286)
根岸 茂夫 國學院大學, 文学部, 助教授 (30208285)
大谷 貞夫 國學院大學, 文学部, 教授 (10052151)
老川 慶喜 立教大学, 経済学部, 教授 (10168841)
小川 直之 國學院大學, 文学部, 助教授 (30265954)
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研究概要 |
第2年度に当る本年度は,昨年度に着手した和田宿本陣翠川文書の整理,同じく問屋遠藤八郎家文書の整理・収集,和田村行政文書の整理を第1の課題とし,第2に遠藤家と交代で問屋の職にあった長井典雄家文書,岩村田宿問屋依田家文書の調査・収集,第3に現地調査で作成した目録の整理,第4に昨年度から収集を始めた佐久・和田宿の史料の分析を課題とした。 第1の課題に関しては,8月30日から9月4日までの6日間に亙って昨年と同様,大学院生やその他の参加をえて,和田村公民館に本陣文書・行政文書を持ちこみ,整理・目録作成を行い、主要文書を設置したコピー機によって複写した。長井家と依田家文書に関しては連絡をとっているが調査する余裕がなかった。第3の課題については翠川家・和田村行政文書に関してはほぼ終了した。第4は5月,7月,11月,2月と史料調査・整理にアルバイトとして参加した大学院生などの参加をえて研究会を開催した。 一定の分析が進みつつある分野は,大名や公家の宿泊と宿場の対応,峠・街道の普請,幕末・維新期の混乱の中での情報伝達のあり方,宿場の様子などである。制度的なもの,慣習的なものを含めて宿場の実態は十分明らかになっていないが,本陣文書・問屋文書を分析する事によって近世の宿,近世から近代にかけての街道交通の変化が明らかになると期待している。
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