研究課題/領域番号 |
10610334
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 国学院大学 |
研究代表者 |
上山 和雄 國學院大學, 文学部, 教授 (40137790)
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研究分担者 |
千々和 到 國學院大學, 文学部, 教授 (10013286)
根岸 茂夫 國學院大學, 文学部, 教授 (30208285)
大谷 貞夫 國學院大學, 文学部, 教授 (10052151)
老川 慶喜 立教大学, 経済学部, 教授 (10168841)
小川 直之 國學院大學, 文学部, 助教授 (30265954)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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キーワード | 中山道 / 和田宿 / 本陣 / 問屋 / 長野市 / 長井家 / 絵図 / 情報 |
研究概要 |
本年度は当研究の最終年度に当るが、昨年度に所在を確認した資料の調査を主に行った。 和田宿には問屋が上(かみ)・下(しも)の二軒あり、下の問屋遠藤家は和田村に現存し、資料保存状況もきわめて良好であり、昨年度に調査・収集を行った。上の問屋については、遠藤家より話を聞き、昨年度上山が訪問して資料状況を確認し、調査の許可を得ていた。本年8月27日から30日にかけ、昨年度同様、研究分担者・協力者約10人で長野市に所在する和田宿問屋長井家の資料調査・収集を行った。昭和20年代作成の目録との照合を行ったが、相当量が見当たらず、また目録にされていない文書も相当量確認し、大量の近世・維新期の書簡を除き、新たに目録を作成した。また、昨年度から研究室に借用して目録を作成していた長井典雄家文書(東京都目黒区)の目録も完成した。研究会では、和田村への電信設備の普及、幕末維新期の情報伝達、長井家の一族の仕官、その後の活動など、興味深い報告がなされた。さらに、長野市の長井家資料には、街道沿いの和田宿各家屋の詳細な見取り図が何点か残されており、それらをもとに宿のほぼ完全な復元が可能であることも明らかになった。 当研究の3年間に亙る和田宿の調査により、村当局も資料の価値を認識し、翠川家文書を初め、村内外に所在する資料の調査・保存に着手されつつあるとのことである。科学研究費の補助は本年度で終るが、研究会は継続し、近いうちに共同研究として成果を発表する予定である。
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