哲学、宗教、及び精神史の分野における古典の研究、翻訳を通じ、参照されている語彙を既作成の辞典に追加する。今回は特に、仏教専門辞書の索引を電子化する。この作業は数年前に、花園大学のUrsApp氏が始め、彼は数冊の仏教関係辞典(主に禅仏教関係)の索引を電子化し、ZENDICS.DATというファイルを作成、ZenBaseというCD-ROMの中で発表した。しかし、そのCD-ROMは仏教辞典の索引の電子化の一部だけで、その他の多くの辞典の索引はまだ含まれていない。 従って、私たちはこの二年間の間に、できる限り残存する仏教辞典の索引を電子化する。本年度の作業は基本的に学生アルバイトと社会人の手伝いによる、索引のスキャンイング、OCR、そしてデーター修正であった。始めに中村元氏の「佛教語大辞典」の索引をスキャン、OCR、そして修正の作業を行い、三月末に終了した。今後、研究代表者(ミュラー)はそのデーターの外字問題についての修理を行う。現在、学生アルバイトは、小野玄妙氏の「仏書解説大辞典」の索引をスキャン、OCR、修正を開始している。修正は現在700ページ中約300ページが処理された。 来年度は、最初にこの二つの大規模な索引の電子化を完成する予定である。その後は、数冊のより小規模な辞典(例:日本仏教人名辞典、韓国仏教人名辞典、中国仏教史辞典、印度仏教人名辞典、仏教学辞典、など)の索引を取り扱う。
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