研究概要 |
この2年の期間中,24万9000以上の語彙を含有する仏教漢字辞書の電子索引作成を達成した。過去に花園大学の国際禅学研究所が作成した約5万8000語を含有する禅に関する辞書のデジタルインデックス(花園大学国際禅学研究所出版の「ZenBase CD-ROM」に収められているファイル「Zendics.dat」)を基礎として利用し,プロジェクトを開始した。この二年間における目的は、可能な限りの仏教漢字字典の索引の電子化である。その方法は謝金を利用し、学生アルバイトによる、OCR,スキャニング、及び校正である。平成10年度においては「佛教語大辞書」(中村始 編)及び「韓國佛教解題辞典」(東國大学仏教文化研究所 編)の電子化作業に従事し、この仏教漢字辞典インデックスに収録した。又、電子化された中国の「佛光山」と「丁福保」の索引も収録した。平成11年度においては,「日本仏教人名辞辞典」(齋藤昭俊 編),および「佛書解説大辞典」(小野玄妙 編)の索引の電子化作業に従事した。また,台湾の中華仏教研究院から共同を得て電子化された「漢梵大辞典」(平川明 編)索引を収録した。この膨大な語彙数の収集により,仏教研究者が語彙捜索をする際、ほとんどの語彙用語はこの索引中で捜索することが可能となった。世界中の研究者が自由にかつ容易にそれらの語彙を各自のコンピュータにおいて利用し活用できるように、この電子索引を東洋学園大学のホームページに掲載した。(http://www.human.toyogakuen-u.ac.jp/〜acmuller/digitexts.htm)。今後、このインデックスは重要なツールとして、私たちが現在作成中である仏教電子辞典(http://www.human.toyogakuen-u.ac.jp/〜acmuller/dicts/title.htm)の開発に役立つであろう。
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