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1999 年度 実績報告書

清末民初,列強と湖南省の郷紳をめぐる規範と秩序-条約と租界に関する係争を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 10610366
研究機関東京女学館短期大学

研究代表者

藤谷 浩悦  東京女学館短期大学, 国際文化学科, 助教授 (70238624)

キーワードマッケイ条約 / 租界 / 郷紳 / イギリス / 日本 / 公議 / 秩序 / 規範
研究概要

本研究は、近代中国の地域社会における秩序や規範の問題を、列強と清朝中国中央、及び地方の郷紳の、それぞれの対抗の中で考察するものである。その際、研究の対象としたのは、湖南省長沙で発生した租界を巡る問題である。そして、その点から、中国の「国家」としての特質、中央と地方の関係などに言及したいと考えている。
平成11年度は以上の課題のもとに、主に日本側に保存されている史料の調査と、その複写にあたった。まず、東京大学東洋文化研究所で『湖南省例成案』全82巻の調査を行い、ついで東洋文庫で同所所蔵の清末民初の湖南省、及び長沙市に係わる地方志の調査にあたった。そして、所蔵史料の目録を作ると共に、『長沙県志』(1871年)、『善化県志』(1877年)、『湖南郷土地理参考書』(1910年)など、重要な史料は一部を複写した。また、日本外務省外交史料館で、関連する史料の調査と複写を行った。ただし、当初計画していた湖南省長沙市での史料の調査は、時間の都合で行いえなかった。明年度に期したい。
本研究の課題に対する研究・報告の一端は、「清末、湖南省長沙の街巷と民衆-人のつながりと行動様式」と題して、『近きに在りて』第36号(1999年11月)に掲載した。ここでは、主に清末の長沙における人々の結びつきの有りようを、日常・空間・情報の3点を手掛かりに論じた。このように、平成11年度の研究計画は順調に行われ、多くの成果をあげた。明年度は以上の研究成果の上にたち、本研究の仕上げを行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 藤谷浩悦: "清末,湖南省長沙の街巷と民衆-人のつながりと行動様式"近きに在りて. 36. (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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