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1999 年度 実績報告書

1930年代のスペイン文化-共和政から内戦まで-

研究課題

研究課題/領域番号 10610370
研究機関茨城大学

研究代表者

深澤 安博  茨城大学, 人文学部, 教授 (60136893)

キーワードスペイン第2共和政 / スペイン内戦 / スペイン人とカトリック / アサーニャ / 内戦中の民衆文化
研究概要

1.共和政成立から内戦までの社会の激動をその主体者であったスペイン人の精神・文化の変容を通して考察しようというのが本研究の目的であった。
2.日本での本格的研究はないので、スペイン語、フランス語、英語文献での研究の摂取に努めた。新刊書、中古書の購入のほか、国立国会図書館、東京大学、東京外国語大学、群馬大学、山形大学、東海大学の各図書館所蔵の関係文献を閲覧・複写した。
3.内戦中に共和国地域で出された文化雑誌の復刻版を入手し、その内容を分析した。
4.研究の中間的発表をおこない、関連研究者の助言を受けることができた。
5.スペインに出張してマドリード・コンプルテンセ大学に行き、関連研究をしている研究者から助言を受けた。また、関連資料を所蔵している同大学図書館、スペイン国立図書館の文献を閲覧・複写した。さらに、新刊・中古の関連文献を購入した。
6.以上の研究のなかで以下のことを明らかにできた。(1)1931年の共和政の成立は政治・社会・経済のみならず、スペイン人の精神・文化の変容において一つの画期であった。(2)共和政の政教分離政策と教育政策は、既存の社会・文化意識の最大の保塁だった教会とカトリック(精神)に大きな衝撃を与えた。しかしまた、カトリック精神をもちそれに依拠する広汎な人々に不安と動揺を与えた。(3)内戦中の反乱派地域でカトリック精神が強調されたのにたいし、共和国地域では、「民衆文化」運動が高揚した。(4)共和国大統領アサーニャのスペイン文化論を明らかにできた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 楠貞義・ラモンタマメス・戸門一衛・深沢安博: "スペイン現代史 模索と挑戦の120年"大修館書店. 404 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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