研究概要 |
(1)昨年度からの継続作業(E.Diehl, Inscriptiones Latinae Christianae Veteres, 4 vols., Dublin/Zurich, 1970のデジタル化およびWord文書化)を、予算の範囲で可能な限りおこない、最初の2巻については、完了することができた。総計32.6MB。知的所有権の侵害にならない限りでの専門家向きの配布を考えている。 (2)最終年度なので、これまで作成したデータベースを利用しての成果をまとめる努力をし、以下の学会口頭発表、論考作成をおこなうことができた。 「『ペルペトゥア殉教者行伝』をめぐる一考察:「兄弟・姉妹」の意味するもの」日本西洋史学会第51回大会(東京都立大学:東京)、平成13(2001)年5月13日. 「はたしてペルペトゥアはキリスト教徒だったのか」古代史の会例会(東京大学:東京)、平成13(2001)年12月14日. 「殉教者と北アフリカ--『ペルペトゥアとフェリキタス殉教者行伝』を読み解くために(1)--」『上智史学』第46号、平成13(2001)年11月、37-64ページ. (3)上記論考に関しては、実験的に、自分のホームページ(http://pweb.sophia.ac.jp/~k-toyota/)に別途デジタル資料を付加して掲載し、情報のグローバルな発信性と理解の多角化を試みた。
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