• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

内蒙古細石器文化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10610391
研究機関東京大学

研究代表者

大貫 静夫  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (70169184)

研究分担者 西秋 良宏  東京大学, 総合博物館, 助教授 (70256197)
佐藤 宏之  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (50292743)
キーワード内蒙古 / 細石器
研究概要

本研究は中国内蒙古自治区の各地で戦前に採集され、現在東京大学に所蔵されている、細石器資料の整理と分析を課題としている。
初年度はまず、中国内蒙古自治区採集の細石器資料のうちもっとも量的に多い、現在の海拉爾市を中心とするホロンバイル地区採集の細石器資料の整理から開始した。かって、故佐藤達夫教授がこの資料の分析を基礎として大陸細石器文化の研究を展開されたことはよく知られているが、その実体は今に至るまで明らかになっていない。
これらの資料は戦前、寄贈者である米内山氏が現地で採集されたものであり、地点別に保存されている。ただし、現状では具体的な地点を確認するのは難しい。
地点別の採集資料は細石核の製作技法から見て削片系の船底形の一群とそれ以外の大きく二つのグループに分かれることが判明し、地点別に資料を整理してゆくことが細石器の理解に有効であると判断した。
そのため、まず、代表的な二地点を選択し、それらの整理、実測を進めている段階である。ただし、資料が膨大なため多くの時間を必要としており、ホロンバイル地区の出土資料の分析はいまだ終了しておらず、次年度も継続して、作業を進める予定である。
このような作業と平行して、周辺地域との比較研究も進めている。一つは、西アジアと東アジアの細石器の比較、あるいは相互の関係についてである。もう一つは東北アジアの中での内蒙古細石器文化の位置づけをめぐって、特に研究の進んでいる日本列島の細石器との比較研究である。

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi