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2000 年度 実績報告書

加茂岩倉遺跡出土品を中心とした同笵銅鐸の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10610399
研究機関京都国立博物館

研究代表者

難波 洋三  京都国立博物館, 学芸課考古室, 室長 (70189223)

キーワード難生時代 / 銅鐸 / 同笵
研究概要

銅鐸の資料化の方法の中でも、拓本は、紋様だけでなく笵傷の有無やその程度までも正確に写し取ることが可能なので、同笵関係の決定や同笵銅鐸間における製作の先後を決定する際に、特に有効であるが、今年度の調査で、加茂岩倉遺跡出土銅鐸39個全てについて拓本がそろい、今後、同笵銅鐸を研究するための重要な基礎資料が整備された。
さらに、加茂岩倉遺跡出土銅鐸と同笵の銅鐸のうち、兵庫県気比2,4号鐸、伝福井県出土鐸について調査をおこない、拓本製作、ビデオ・写真撮影、計測等によって、資料化した。このほか、京都府梅ケ畑遺跡出土の4個、明治大学所蔵の2個、これまで学会に知られていなかった個人蔵の銅鐸3個などの調査もおこなった。中でも、梅ケ畑遺跡出土の4号銅鐸が、加茂岩倉遺跡と関係の深い神庭荒神谷遺跡出土の2号銅鐸と同笵であることを発見したことは、今後、神庭荒神谷遺跡や加茂岩倉遺跡の出土品を考察する上で、重要な手掛かりになると考えられる。
また、2000年夏には、「同笵銅鐸の展開」『シルクロード学研究叢書3』として、この科研費による研究成果の一部を公表した。この論文では、鋳型構造の変化、同笵銅鐸鋳型の補修の問題、鋳型の使用期間、同笵銅鐸の製作数の変化などを取り上げたが、中でも重要な点は、銅鐸の製作総数をこれまでにないまったく新しい方法で算出したことである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 難波洋三: "同笵銅鐸の展開"シルクロード学研究叢書. 3. 11-30 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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