• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

中世期漢字音研究史解明に向けての基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10610407
研究機関筑波大学

研究代表者

湯沢 質幸  筑波大学, 文芸・言語学系, 教授 (90007162)

キーワード呉音 / 漢音 / 唐音 / 万福寺 / 聚分韻略
研究概要

今年度は、全体にわたる計画、また年度当初に立てた計画を根底におきつつ、次のような研究を行った。
1 東京の国立国会図書館や京都・宇治万福寺などを中心として、中近世期漢字音研究書、またそれに関わる呉音・漢音・唐音資料等の調査に当たった。このうち、特に万福寺においては、同寺所蔵の、主として唐音資料の数々を拝見させていただいた。残念ながら、具体的な資料調査の許可までいただくには至らなかったが、世に知られぬ貴重な唐音資料が同寺に所蔵せられていることを今般明らかにできたのは大きな収穫であった。
2 日本の中世漢字音研究の成果である『聚分韻略』の全面的な改訂に際しては、朝鮮で作成せられた韻書が関与しているのではないか、という見方が江戸時代から出されている。昨年6月、その調査のために韓国に赴き、ソウル大学付属図書館等を調査した。そして、李朝朝鮮で刊行せられた『三音通考』や『韻略』などの調査を行った。短期間の調査だったためもあり、それらが大改訂すなわち『聚分韻略』のいわば「三重韻」化に関わったのか否か、また関わったとしたらどの程度、どのように関わったのかまでは、にわかに断定できないが、何らかの関わりがあるのではないかという感触は得られた。来年度への足場が築けたと考えている。
3 データベース化の構想を、同学の、既にデータベースを作り、インターネットのホームページにおいてそれを提供している人に学びつつ、練っている。種々の方式がある中で、どのようなものが、例えば上記資料などの開示、またそれによる研究成果の提示に役立つのか、その基盤を現在作りつつある情況にある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 湯沢 質幸: "古代日本・新羅間における使用言語"日本学報. 43・別冊. 123-137 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi