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1999 年度 実績報告書

宮崎県における在来方言の確認および現在の実態意識に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10610412
研究機関宮崎国際大学

研究代表者

松永 修一  宮崎国際大学, 比較文化学部, 講師 (40312318)

研究分担者 岸江 信介  徳島大学, 総合科学部, 助教授 (90271460)
キーワード宮崎県方言 / 綾町方言 / 野尻町方言 / 西米良村方言 / 諸県方言 / 宮崎の新方言 / 宮崎の言語意識
研究概要

研究実績の概要
宮崎県の方言は九州の他地域に比べ社会的知名度も低く全国的にも稀な研究空白地帯になっていた。この空白を早急に埋めるため、在来方言の音韻・アクセント・主要文法項目・語彙・表現法にわたり調査をおこなった。また各世代にわたり調査し、その意識態度も調査を行った。綾町、野尻町、西米良村で面接多人数調査をおこなった。ここでは、旧薩摩藩域とそれ以外の言語対立、イントネーションの違い、在来方言の残存を確認する事ができた。
西諸県郡に属する野尻町では薩摩への帰属意識が高年層ではいまだに残っており、その言語的特徴も薩摩方言的なものが残っている事が分かった。それに対して、東諸県郡に属している綾町では薩摩への帰属意識がほとんどなく言語的特徴も薩摩的なものは無いことが分かった。従来の方言区画では綾町は薩隅方言グループに入っているがこれによって別グループに属していることを確信できた。
熊本県との県境に近い西米良村では熊本方言の影響を受けている言語事象を確認できた。またこれらの影響は熊本との交通の便がよくなるにつれ、益々強くなっている事も分かった。
若年層調査では急速な共通語化によって在来方言の減衰を確認できた。また、新方言「こっせん(= ̄じゃない?)」が宮崎市周辺を中心に広がっていることがわかった。この語彙の伝播は中年層でも浸透している新興の方言「てげ(=とっても)」と同じような広がり方を示している事も分かった。
この研究を通して宮崎県内の在来方言の衰退の様子と、新たな形式の発生と言語意識の変化の過程を観察する事ができた。今後はこの研究を基礎に周辺域の細密な調査を進める事によって宮崎県方言全体の現状を更に明らかにできることもわかった。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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