研究課題/領域番号 |
10610431
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
三谷 邦明 横浜市立大学, 国際文化学部, 教授 (80145672)
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研究分担者 |
山田 俊治 横浜市立大学, 国際文化学部, 助教授 (10244485)
鈴木 正夫 横浜市立大学, 国際文化学部, 教授 (30002281)
今谷 明 横浜市立大学, 国際文化学部, 教授 (60111910)
小幡 敏行 横浜市立大学, 国際文化学部, 講師 (10285158)
古川 隆久 横浜市立大学, 国際文化学部, 助教授 (70253028)
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キーワード | 画像メディア / 日中文化比較 / 源氏物語絵巻 / 清朝書画 / 浮世絵の遠近法 / 唐詩選 / 日中戦争 / 写真週報 |
研究概要 |
本研究は四ヵ年によって完成し、今年度は二年度目であった。「研究実施計画」通り、今年度は、まず、関連分野から講師を招き、専門的知識を提供してもらう機会として、分担者間で検討の結果、平成一一年一〇月二七日に大妻女子大学助教授松村茂樹氏をお招きして、「都市における書画―明清から現代まで―」と題する口頭発表と、関連討議を行なう公開セミナーを行なった。松村氏の発表は、中国社会における画像文化のあり方とその変遷に関するもので、日中双方における画像メディアのあり方やその変遷を考える背景の理解に大いに資するところがあった。さらに、分担者同士の研究テーマおよび研究内容の相互確認と問題意識を共有するため、二回の研究発表を行なった。一回目は同じ平成一一年一〇月二七日の公開セミナーの際、松村氏の発表に先立つもので、今谷明「中世日本人の外国人像をめぐって」、三谷邦明「源氏物語絵巻関屋巻と中国絵画の方法―三遠をめぐって―」、二回目は平成一二年一月二七日の研究会(分担者のみ)で、鈴木正夫「中国における日本人兵士の画像」、山田俊治「江戸の浮世絵に見られる遠近法について」、古川隆久「『写真週報』にみる中国報道」、小幡俊行「清代学者の肖像と伝記」、加固理一郎「日本における『唐詩選』刊本の挿絵」の発表が行なわれた。いずれも活発な質疑が行われ、以後各自の研究を進めるにあたってに大いに資するところがあった。 また、各自必要に応じて資料の補充やそのための出張を実施した。 平成一二年度は、今年度の研究で得られた知見をもとに各自必要に応じて資料を補充し、考察を深めた上で、最終的な研究発表を行い、平成一三年度に成果を文章化してこの共同研究は完成する。
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