研究概要 |
本年度の実施計画にしたがって医学論文、スピーチ原稿から採集した文法、語法上の誤りを品詞別に分類し、コンピューター入力し、データ収集の作業を行い、平行して容認可能な文用法の入力も継続中である。また、コンピューターソフトによる文章校正のチェックによりwordy expression,redundant expression,multiple negation,consecutive nouns,archaic expression等の誤用法の特徴をその原因と考察しつつある。 また、この医学論文の誤文、誤用法の収集と分析を手掛けてみて、以前から感じていた医学英語教育の必要性について改めて問う企画をたてた。当医科大学の卒業生の中から第2期、第5期、第12期生300人にアンケート調査を行い、医学専門用語、英語の論文の書き方、口頭発表の仕方、ポスターの原稿の書き方、外国人患者との臨床英語等の教育の必要性等について卒業後実際にどの程度必要性を感じたか、あるいは現在感じているかを問い、その回答をコンピューター入力し集計している。また、卒業後の職場(大学病院、一般病院、開業等)により英語の必要度がどのように異なるかも合わせて調査している。 以上の結果を総合的にまとめ、2001年度、本研究分担者の大木氏が大会会長をつとめる予定の医学英語教育研究会でその結果を発表の予定である。
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