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2000 年度 実績報告書

出版に見るエリザベス朝演劇におけるイタリア受容に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10610476
研究機関拓殖大学

研究代表者

冨田 爽子  拓殖大学, 工学部, 教授 (30197925)

キーワードItalian / influence / books / Niccolo / Machiavelli / Principe / Discorsi / Mandragola
研究概要

エリザベス朝において,イタリア語から英語に翻訳され,英国で出版された書物が多い中で,戯曲に関してはたった6作品しか翻訳出版されていない。6作品とはGeorge GascoigneのJocasta(1573)とSupposes(1573),Henry ChekeのFreewyl(1573?),George WhetstoneのPromos and Cassandra(1578),Anthony MundayのFedele and Fortunio(1585)そしてJohn Dymokeが訳したといわれているII Pastor Fido(1602)である。これらの6作品に焦点を当てて、その果たした役割を考察するのが,本研究の主目的であるが、最終年度にあたる今年度は,翻訳されずに、イタリア語のまま英国で出版されたいくつかの戯曲のうち,最も有名で,イタリア喜劇の最高傑作とも言われている、Mandragola(The Mandrake)について考察した。あわせて,その著者Machiavelliの有名なII PrincipeやDiscorsiも同じ頃,同じ印刷業者John Wolfeによって版元を偽って出版された。Machiavelliほど,エリザベス朝の劇作家達の心を捉えて離さない作家はいないと言っても過言ではあるまい。英国人のMachiavelli受容は,昔から論議の的であった。一般的にはフランスのGentilletの敵意に満ちた解釈が、英訳され広まったために、悪魔の代名詞のようなMachiavellismが英国の劇世界に導入され,多いにもてはやされたとされているが、その中で、この原語出版の意味を考察し,影響力の大きさを指摘した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 冨田爽子: "Elizabethan Dramatists and Italian Books : Henry Cheke's Freewyl and the Social Context"Shakespeare Yearbook. X. 97-121 (1999)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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