ジョージ・A・バーミンガムを再評価するに当たっては、彼の北アイルランド小説の中での位置づけが必要であり、したがって他の作家たちの研究も不可欠である。本年度は、10月の国際アイルランド文学協会日本支部大会でグレン・パタソンのふたつの小説について研究発表を行い、それを本学紀要に論文として出版した。2001年3月1日にはアルスター大学コールレイン分校アイルランド文学センターにて、女流作家ディアドラ・マドウンに関する講義を行う機会を得た。翌2日にはパタソンに会ってインタビューすることができ、このインタビューは2001年12月発行予定の日本アイルランド協会紀要『エール』に投稿する計画を立てている。北アイルランド滞在中(2001年2月27日〜3月6日)は、クイーンズ大学図書館にてジョージ・A・バーミンガムに関する資料の収集に当たった。もうひとりの作家、ロバート・マックリアム・ウィルソンに関する論文を書き上げ、これは2001年10月に国際アイルランド文学協会日本支部紀要Harpに掲載予定である。大分県アイルランド研究協会を主宰し、会報を年に3回発行し、定例会を年に3回行い、学生たち、一般市民にアイルランドの魅力を広めている。現在は8月の国際アイルランド文学協会世界大会(ダブリン)での研究発表に向けて準備を進めている。
|