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1999 年度 実績報告書

諷刺画を中心とするフランス七月王政期の図像学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10610484
研究機関東京農工大学

研究代表者

野村 正人  東京農工大学, 工学部, 教授 (60228369)

研究分担者 北村 陽子  早稲田大学, 文学部, 専任講師 (10298101)
吉村 和明  国学院大学, 文学部, 教授 (30201049)
宮原 信  神奈川工科大学, 工学部, 教授 (50012307)
キーワード七月王政期 / 図像 / 「シャリヴァリ」 / 「カリカチュール」 / ドーミエ / 版画 / 民衆版画
研究概要

平成11年度に行った作業としては次のものが挙げられる。まず、平成10年度に引き続き、七月王政期の図像資料の収集と整理を行った。平成10年度には、パリ国立図書館に所蔵されている七月王政期の図像資料を入手したが、11年度には、その他七月王政期の重要な挿絵本、図像学的分析に必要な一次資料等を収集した。また昨年度から図像のハードコピーをテーマ別に分類する作業を継続した。
また一方、9月法による政治諷刺禁止以降の社会風俗諷刺のあり方を探るために、野村、宮原、吉村、北村は、19世紀版画に関心を持つ美術館学芸員らと共に、研究会を定期的に開き、「シャリヴァリ」紙を中心とした諷刺新聞の解読作業を進めた。その一連の研究は、上記の図像学的分類に大きく役立ったことは言うまでもない。
以上の共同作業をふまえて、研究分担者はそれぞれ固有の領域で七月王政期の図像分析を行った。野村は、グランヴィル、ドーミエなど挿絵の図像に現れた社会の姿の分析を行い、また版画、彫刻、絵画など多岐に亘るドーミエの活動の一端を紹介した。そして七月王政期に一世を風靡した虚構の人物マイユーの図像学的分析を行った。宮原は「シャリヴァリ」紙の表題口絵の変容の分析、吉村は、ボードレールから見た版画と諷刺蛾の研究を行っている。、北村はハイ・アートとしてではなく、一般民衆にとっての美術という側面からの図像学的アプローチを進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 野村 正人: "蝉はどこへ行った-ラ・フォンテーヌ.イソップ寓話の形象化"東京農工大学「人間と社会」. 第10号. 115-132 (1999)

  • [文献書誌] 野村 正人: "新たなドーミエ像の発見"「みすず」(みすず書房). 467. 72-79 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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