1.原スカンダ・プラーナに含まれるヴィンディヤ山の女神神話を語る全18章のうち、主要な13章分の校訂をほぼ終了した。これらの一部について、博士論文の指導教官であるハンス・バッカー教授(グロニンゲン大学)からレヴューを受けた。 2.『デーヴィーマーハートミヤ』のテクストを現存最古の写本を含むネパール系の貝葉写本3本と校合し、その成果を同文献に後に付加された「秘義」等の附属書の成立過程の研究とともに、同文献の邦訳および解説としてまとめた。 3.1で校訂した章のうち、第56、57章に語られるブラフマダッタ王伝説について、ハリヴァンシャ14〜19、及び『マツィヤ・プラーナ』等の他のプラーナ中の伝承と比較した結果、他のプラーナに比べて原スカンダ・プラーナのネパール系写本がもっともハリヴァンシャの比較校訂版に近く、古い伝承を伝えることが判明した。 4.前年度2月から3月にかけて行ったヴィンディヤ山域での調査の結果、申請者の論文「Mahisasuramardini Myths and Icon」における筆者の仮説を立証する図像をもつ彫像を2体発見することができ、その報告を同論文のPostscriptとして附加し、発表した。
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