研究概要 |
<平成12年度研究計画の実施過程と成果について> 1.12年度4月-8月は、11年度にコンピュータ入力を終えたDouglas Oliver教授収集になるモトゥナ語の語彙カード資料のデータを、研究代表者がもとの(2組の)カードと照合しながらチェック。 2.9月に、1でチェックの終わったすべての語彙データを打ち出し、キャンベラにて2人のモトゥナ語話者の研究協力者と再チェックを行う。さらに9月から10月にかけて、再チェックの終わった語彙データの研究協力者によるコンピュータ入力。 3.10月から13年1月のオーストラリア出張の際、レヴューアーである、オーストラリア国立大学アジア・太平洋研究所(RSPAS, ANU)のAndrew Pawley教授より、辞書の語彙分類等技術面での指導を受ける。太平洋地域の語彙調査やテキスト・辞書編纂についてのさまざまな文献資料を収集・購入。 4.12月、ブーゲンヴィルにて、動植物・生活等に関する語彙・表現を収集。それに伴いデジタル映像資料を収集。(将来百科事典を作るための基礎資料。) 5.13年2月-3月、キャンベラ出張。3月2日、RSPAS, ANUにてセミナー開催。同研究所のAndrew Pawley教授、Malcolm Ross博士等の専門家のレヴューを受ける。タイトル: Motuna Language Project-Work in progress. 6.3月11-13日に東京出張、アジア・アフリカ言語文化研究所にて、語彙資料その他の出版・データベース化について協議。Douglas Oliver教授のモトゥナ語の語彙カード資料は、13年度中に同研究所より出版する。また口承文学資料のデータ処理、実地調査による語彙資料収集とデータベース化の作業は、特定領域研究A「環太平洋の消滅の危機に瀕する言語にかんする緊急調査研究」で継続予定。
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