未翻訳資料としては、長谷川武次郎宛書簡、小豆沢八三郎宛書簡の翻訳と訳註を作成した。関係資料の発掘としては、八戸市立図書館所蔵の書簡、新聞記事の調査。デジタル映像化、ならびに製版を開始。出版にあたっては、元来の所有者稲垣家の了解を得てあるので、 あとは現所有者の市立図書館の規約に則って進行することが予定されている。 ハーン執筆の日本昔噺五点複製用の原版作成。上記資料集とあわせて出版の予定。そのうちのひとつであるFountain of the YouthはOut of the East所収の初出テクストとの異同表を作成の上、長谷川宛書簡訳註の末尾に添えて発表済。 従来不明であったKomaiなる人物(ハーンの書簡の宛名人)が判明した。四高の漢文学教授であった駒井徳太郎である。来る5月に金沢に調査に行く予定。 小泉家所蔵資料のいくつかは、昨年新潟の池田記念美術館に移動したので、調査が油断している(ハーンの用いたナーサリーライムの本ついては研究会で発表)。可能であれば、金沢調査の折に、足を延ばして、新潟を調査。同館のものと、小泉家に残ったものを区別できるリストを作成する必要がある。
|