研究課題/領域番号 |
10620029
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
木棚 照一 早稲田大学, 法学部, 教授 (90066697)
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研究分担者 |
廣江 健司 桐蔭横浜大学, 法学部, 教授 (90143354)
江泉 芳信 青山学院大学, 法学部, 教授(学生部長) (50103601)
矢澤 昇治 専修大学, 法学部, 教授 (00128323)
芳賀 雅顕 明治大学, 法学部, 専任講師 (30287875)
根本 洋一 横浜国立大学, 教授・経済学部, 助教授 (60198570)
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キーワード | 国際取引法 / 国際裁判管轄権 / 電子商取引 / TRIPs協定 / 知的財産権の属地性 / 知的財産権侵害 / TRIPsのもとにおける属地主義 |
研究概要 |
本年度最初の研究会(6月5日)では、根本研究分担者から、「独占禁止法と国際私法」と題して、アメリカの典型的な競争法違反に基づく損害賠償・差止事件に関する判例をとりあげて、競争法の場所的適用範囲の決定基準が民事、刑事、行政で同じか、民事責任が問題となっているのに双方的抵触規定を考えることができないのはなぜか、法の域外適用の基準と国際裁判管轄権の基準は同じか、等の視点から分析する報告が行われ討論した。9月11日の研究会では、大野聖二弁護士を招いて、米国特許に基づき日本国内における被告の行為の差止と損害賠償を求めた事例に関する東京地裁平成11年4月22日判決を素材として、特許権の属地性との関連でそのような請求が許されるかどうか、いかなる要件で許されるかを検討した。11月27日の研究会では、知的財産研究所の大友信秀研究員を招いて、「米国におけるインターネットを利用した不法行為の管轄権の要件」について、最近のクールセイビング事件判決とシビック筋権判決を素材にして従来の対人管轄の一般的基準との関連でインターネットをどのように捉えられているかを討論した。12月25日の研究会では、木棚研究代表者からTRIPs協定による知的財産権保護の意義と問題点を層地主義との関連で、とりわけウルッリヒ(H.Ullrich)教授の見解を素材として検討した。 研究会のメンバーのうち、木棚は委員長として、江泉は委員として知的財産研究所の「知的財産権をめぐる国際私法上の課題」のプロジェクトに入り、インターネットによる場合やE-Commerceを含めて研究し、報告書の一部を分担し、多くの資料と情報を得た。
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