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1999 年度 実績報告書

陸運・海運を中心とした物流業界の競争政策の推進と社会的規制に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10620049
研究機関愛媛大学

研究代表者

鈴木 加人  愛媛大学, 法文学部, 教授 (70036466)

キーワード競争 / 物流 / 社会的規制
研究概要

国立国会図書館(東京都)に赴き、衆参両院の委員会において物流関連法案の審議過程で諸委員が発言した内容を会議議事録にて調査した。その結果、
1.物流法規が登場してきた政治的意味の認識(特定の歴史的社会において、誰の、どのような権利が、誰に対して、何故法制度として保障されたかという事実認識)を得ることができた。
一方運輸省(東京都)にも赴いて、資料収集と聞き取り調査を行った。その結果、
2.以下の事業の競争制限的規制に関する陸運・海運政策の変化の法則を知るとともに、物流秩序において対立している諸利益につき運輸行政が行っている利益衝量の分析が可能になった。
トラック事業 営業区域規制、最低保有台数規制、価格変更命令権、事業遂行能力要件、運賃届出制
港湾運送事業 参入規制、港湾別同一料金
内航海運業 船腹調整カクテル、航路運賃協定カルテル、事業参入許可制、料金許可制
鉄道事業 鉄道貨物参入規制、鉄道貨物運賃規制
そして、
3.物流法規の拘束力の範囲外の部分における法の創造、すなわち社会的規制の必要性という観点から法欠缺の充てん作業を行うことができた。
以上の物流業界の競争政策と社会的規制に関する研究成果を踏まえて、次のステップとして保有事業及び老人介護施設事業における競争政策と社会的規制に関する研究を続けているところである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 正田彬: "独占禁止法を学ぶ(第4版)"有斐閣. 455 (1999)

  • [文献書誌] 来生新: "競争法と消費者法の基礎理論(改訂版)"嵯峨野書院[刊行予定]. 357 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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